「金沢って最近よくテレビで見るし、行って観光をしたいけど、あまり宿泊にはお金をかけずに楽しみたい。ホテルはどこにすればいいだろう？」
この疑問に答えます。
執筆者について
この記事を書いている僕は、１０年以上金沢に在住し、現在は他県に移りましたが、仕事の関係で毎月金沢でホテルに宿泊しています。 今回は、金沢で格安で泊まれるおすすめホテルを紹介します。
北陸新幹線が開通してから、金沢がテレビ等でも紹介されることが多くなりました。金沢には、日本三名園の一つである兼六園を含む名所が多く、北陸ならではの新鮮な海の幸が楽しめることから、近年非常に人気となっています。
特に、海の幸は何度でも食べたくなるものばかりなため、そちらに予算を振り分けると、宿泊に充てる予算が少なくなってしまうものです。
そこで、今回は、格安ながら満足度の高いホテルを厳選して紹介します。
格安で金沢を楽しむには？
まず、金沢の宿泊においては、どのようなホテルを探すべきなのかについて、簡単にご紹介します。
金沢のホテルには３つの価格帯がある
金沢には、以下の３つの価格帯のホテルがあります。
高級ホテル・旅館
金沢には、兼六園やひがし茶屋街といった観光名所が多いことから、以前より高級ホテルや高級旅館は存在していました。ホテルでいえば、全日空ホテルや日航ホテル、旅館では、あの何度も日本一に輝いている加賀屋グループが運営する金沢茶屋などが該当します。
これらの施設は、以前より存在することから設備が古かったり、また、非常に丁寧なサービスを受けられる代わりに価格は非常に高くなってしまいます。
一日中のんびり旅館やホテルで滞在…といった旅行であれば非常に魅力的ですが、日中は様々な場所を観光して、夕食は地元の人に評判のお店にということであれば、もったいないですよね。
ビジネスホテル（築古）
新幹線開通前から営業しているビジネスホテルが該当します。具体的には、アパホテルやドーミーインなどが該当します。価格はかなり安めで、いわゆる格安ホテルとい言われるホテルですが、大規模な改修が行われていないため、設備はかなり古いホテルも多いです。
リゾートホテル・ビジネスホテル（築浅・改築）
新幹線開通後に営業を開始したり、大規模な改修を行ったビジネスホテルが該当します。格安ホテルではあるものの、価格は築古のビジネスホテルよりは高くなりますが、北陸新幹線による観光客の宿泊を見越して、トイレと浴室がセパレートだったり、朝食にオリジナリティがあるなど、快適な設備やお得な特典が充実しています。
僕が基本的に狙うべきだと考える価格帯のホテルはこちらになります。
格安でも快適に過ごせるホテルを選ぶ５つの条件
続いて、安くても快適に過ごせるホテルを選ぶ条件５つについて、解説していきます。
条件①：価格は一人当たり５０００円程度から
条件②：金沢らしい朝食が楽しめること
条件③：金沢ならではの特典があること
条件④：アメニティが充実していること
条件⑤：金沢の名所に近いこと
条件①：価格は一人当たり５０００円程度から
先ほど書いたとおり、リゾートホテルや築浅・改築済みのビジネスホテルを狙う場合、開業から間もないため、低価格のビジネスホテルよりお値段は高くなる傾向にあります。最安値であっても朝食込みであれば一人５０００円程度はかかると考えておいたほうが良いでしょう。
そのため、旅行サイトで検索をする場合には、検索条件に価格の下限として、「４０００円～５０００円」程度としておけば、格安ビジネスホテルを排除できます。
- ただ、昨今のコロナ禍の影響で、平日であれば、非常に格安のプランが出ている場合がありますので、そういった掘り出しものをお探しであれば条件は付けなくてもよいと思います。
条件②：金沢らしい朝食が楽しめること
まず、金沢には金沢らしい朝食が食べられお店はあまり多くはありません。トースト・サラダとドリンクといったいわゆる名古屋的モーニングであったり、近江町市場で食べ歩きはできますが、市場であるため、寿司、海鮮丼といった魚介類に偏ってしまいます。
金沢には、魚介類だけでなく、治部煮や金沢カレーといったグルメもあるのですが、ホテルの朝食、特にビュッフェ形式であれば、金沢の名物グルメを万遍なく楽しむことができ、その後の観光に集中することができます。現在はビュッフェ形式であっても、自分で好きなだけ箱に詰めて自室で食べることもできるホテルがありますので、新型コロナが心配な方でも安心して食事を楽しめますね。
条件③：金沢ならではの特典があること
僕がおすすめする価格帯のホテルには、金沢に来た観光客の方により滞在を楽しんでもらおうと、ラウンジで加賀棒茶という金沢名物のほうじ茶が無料で提供されていたり、金沢の名産である金箔の入った入浴剤のプレゼントがあるところもあります。こういった特典があれば、金沢気分をより味わえるため、楽しい滞在になりますね。
条件④：アメニティが充実していること
僕がおすすめする価格帯のホテルでは、ホテルごとによってアメニティの内容が変わってくることが多いです。お部屋のお茶がよくある業務用のお茶なのか、それとも、加賀棒茶なのかや、おしゃれな入浴剤があるかなどですね。
特に、子ども連れの場合には、子どものパジャマや浴衣、歯ブラシなどが無料でもらえるかなどは気になるところだと思います。
このあたりの情報は、旅行サイトや公式ホームページにも載っていないことが多いため、自分でホテルを探す場合には、ホテルに直接問い合わせる必要がでてきます。
条件⑤：金沢の名所に近いこと
金沢のホテルは、おおまかには、「金沢駅周辺」と「近江町市場周辺」に立地しています。
このうち、金沢の各名所に近いのは「近江町市場周辺」のホテルで、ホテルのすぐ近くに名所行きのバスが通るので、こちらの方がおすすめです。
「金沢駅周辺」のホテルのうち、僕がおすすめする価格帯のホテルの多くは金沢駅の西口側に位置しており、名所へ向かうには、一度金沢駅まで向かう必要があるためです。
金沢の格安ホテルおすすめ３選
それでは、おすすめの金沢格安ホテルを以下で紹介します。
１．金沢彩の庭ホテル
金沢のホテルといえば、こちらです。
このホテルは、楽天トラベルアワードのサービス部門やトリップアドバイザーの朝食がおいしいホテルランキングを受賞するなど、非常に人気のあるホテルです。
価格については、他のホテルに比べると高めにはなってしまうものの、オープンが２０１５年でそれほど時間が経っておらず、加賀五彩をイメージした部屋がとてもきれいですし、雨のかかってしまう通路では必ず傘をさして案内してくれるなどサービスのレベルも非常に高いです。大浴場もあるのでくつろげますよ。
さらに、宿泊者にはラウンジで加賀棒茶やコーヒーも飲み放題です。アメニティも、子ども用の作務衣や、金箔入りの入浴剤が準備されており、至れり尽くせりでした。ランキングに入賞するだけのことはあると思います。
このホテルの朝食は非常においしく、金沢ならではの食材を使用したオムレツは絶品です。ぜひ食べてみてほしいです。
現在、新型コロナ感染症対策のため、マスク、手袋の着用が必要であったり、小皿での提供という形式に変更されていますが、ビュッフェスタイル自体は継続しています（２０２１年２月３日時点）。
注意点としては、３歳から６歳（未就学児）については、１泊当たり施設使用料として３０００円（税込）がかかってしまうことと、金沢駅西口より車で１０分弱かかってしまう場所にあり、名所から離れてしまうことでしょうか。ただ、立地については、ホテルと金沢駅との間で無料シャトルバスが運行しており、それほどデメリットにはなりません。なによりも、ここのおいしい朝食と、素晴らしいサービスを体感していただきたいです。
２．三井ガーデンホテル金沢
彩の庭ホテルとは異なり、近江町市場からほど近い場所にあるのがこのホテルです。こちらのホテルも、２０１９年１月にオープンしており、加賀五彩をイメージした部屋がとても過ごしやすいです。大浴場もあり、やはりゆったりとした滞在が可能になっています。また、子ども用のアメニティが無料で準備されているのは子連れには非常にありがたいです。
他に特筆するようなアメニティは特にありませんが、こちらのホテルのうりは、彩の庭ホテル同様、金沢らしさをイメージした朝食です。
こちらの朝食会場である「能加万菜 万庭」は、以前同じ石川県の野々市市で営業していた人気ビュッフェレストランの運営会社が運営しており、そのノウハウを活かした健康的でおいしい金沢らしい朝食が自慢となっています。特に、お代わりし放題の能登豚しゃぶしゃぶは絶品です。
現在、新型コロナウィルス感染症対策のため、ビュッフェスタイルを取りやめ、定食スタイルでの食事の提供となっています。
ただ、ごはんや味噌汁、能登豚しゃぶしゃぶはお代わりし放題ですし、私が宿泊した際には、そのほかのメニューについてもお願いするとお代わりをいただけました。このスタイルならば安心ですね（２０２１年２月２７日時点）。
３．FORZA ホテルフォルツァ金沢
こちらのホテルでも、子ども用のアメニティを準備してくれます。残念ながら、こちらのホテルには大浴場はありませんが、その分お部屋の作りは非常にしっかりとしており、バスルームとトイレがセパレートで、かつバスルームには海外でよく見るオーバーヘッドシャワーやボディシャワーがついており、観光で疲れた体を休められるようにとの配慮が感じられます。
また、こちらのホテルも朝食が自慢です。金沢のある石川のとなりである富山の名産氷見ぶりを意識してか、ぶりの刺身をはじめとした、金沢の逸品を味わうことができます。
現在、新型コロナウィルス感染症対策のため、マスク、手袋の着用は必須ですが、朝食ビュッフェ自体は開催されています。
まとめ：宿泊をリーズナブルに抑えながらも金沢を楽しもう！
今回は、金沢での格安ホテルの探し方やおすすめのホテルを紹介しました。
金沢は、食と名所がちょうどよいバランスで楽しめるため、１泊２日や２泊３日といった小旅行に向いた都市になっています。週末に格安で気軽に楽しめるとよいですね。
