「ガレージの電動シャッターのリモコンをスマホ化できるというSmart Garage(スマートガレージ) ワイヤレスコンバーターという商品、非常に気になるんだけど、その使用感や使ってみてのメリットやデメリットが知りたい。」
こんな疑問に答えます。
子どもたちが中学生になると、通学に自転車を使うようになりますよね。そうすると、毎日自転車を家の敷地内から外にだして学校へ向かい、帰りはまた外から家に自転車を運び入れる作業が必要になります。
「自転車を家の玄関から外に出すのは段差とかあって大変だし、ガレージから出せるようにしてほしい。行きはガレージのボタンを押して自転車を出せるからまあいいけど、帰りはそれができないからキツい。予備のリモコンちょうだい。」
「おねえちゃんが使うなら、僕も使いたい。僕にもちょうだい!。」
「リモコンがあれば便利だし、買ってしまおうか。…1個2万円!?いや高すぎ。こんな高いものを渡してなくしたり壊したりされたらへこむ…ちょっと我慢してもらうしかないなぁ。」
このような流れになって、子どもにガマンさせて、自分だけ悠々とガレージを使い、子どもたちの不満を買う。こんな未来にならないよう、今回「Smart Garage ワイヤレスコンバーター」を購入して設置してみましたので、その使用感、使ってみた結果どのようなメリット・デメリットがあるか、商品としてのコスパが高いかどうかをレビューをしていきます。
Smart Garage ワイヤレスコンバーターについて
Smart Garage ワイヤレスコンバーターとは
「ワイヤレスコンバーターを設置するだけで
電動シャッターリモコンをスマートフォン(iPhone、Andriod)で
開閉出来るようになります。設置工事不要! wifi不要!もう、電動シャッターリモコンを持ち歩く必要はありません!
株式会社システムデザイン公式サイト
お手持ちのスマートフォン(iPhone、Andriod)で電動シャッターの開閉が出来ます。」
電動シャッターは、リモコンから電動シャッターに対して無線で指示を送ることで開閉しています。その無線の指示をスマホを介して「スマートガレージ ワイヤレスコンバーター」から送れるようにする機械です。
図にすると、このような流れですね。
スマホとワイヤレスコンバーター本体との間はBluetoothというスマホが対応している無線方式で通信し、ワイヤレスコンバーター本体と電動シャッターとの間は電動シャッターが対応している無線方式で通信して電動シャッターを開閉します。
そのため、Smart Garage ワイヤレスコンバーターには以下のような特徴があります。
- 複数台のスマホで電動シャッターを開閉可能
- WiFiのない家庭でも使用可能(Bluetooth接続を使用するため)
- 1台は正常に使えるリモコンが必要
Smart Garage ワイヤレスコンバーターの種類
この商品には、2種類のタイプがあり、
1 屋内用
2 屋外用
の2種類があります。
また、電動シャッターが一台のみの1ch版と電動シャッターが二台横並びになっている場合の2ch版、さらに古いガレージに対応したバージョンがありますので、それぞれ対象のシャッターか確認する必要があります。
それぞれの特徴として、
屋内用
1 単3乾電池2本で駆動
屋外用
1 USBケーブル(5m)によるAC100V電源
2 屋外コンセントを使用する場合には、防水対策が必須
があります。
公式サイトの記載として、
iPhoneはBluetooth電波が強いので、屋内用で十分ですが、Android端末は、Bluetooth電波が弱い機種があります。その際は、屋外用をご使用いただくか、専用の防水リモコンをご使用下さい。
株式会社システムデザイン公式サイト
とありますが、個人的には、基本的には屋内用で良いのではないかと思います。
1ch(ガレージのシャッターが一つのもの)はこちらのタイプです。
私もこちらの屋内用のものを購入しました。
ヤフーショッピングで購入し、お値段は16500円。そこからポイントのキャッシュバックが1500円程度ついたので、実質は15000円程度でしょうか。
通常のリモコンの価格はおおよそ1万円弱なので、リモコン1.5個分と考えると少し高いようにも感じられます。ただ、私が使用している電動シャッターのリモコンはすでに廃番となっており、ヤフオク等でも20000万円弱するため、実質的にはリモコン1個にも満たない価格で購入できたことになるので、そこまで価格が高いとは思いません。
Smart Garage ワイヤレスコンバーターを使用した結果
使用感
まず、一番最初にスマホと本体の設定が必要になります。本体に単3電池2本を入れて、スマホに専用アプリをダウンロードしましょう。
iPhoneならこちら
androidならこちら
ですね。
ダウンロードが完了したら、アプリを起動して初期設定をしていきます。
これは、基本的に同梱の説明書を見ながら設定していくことになります。
この際、電動シャッターの純正リモコンが必ず一つは必要なので準備しておきましょう。
ただ、この同梱の説明書、なかなかわかりづらいです。様々な種類のシャッターがあり、シャッターの種類によって設定方法が大きく変わるため、必ずしっかりと読み込んだうえで設定作業に入ってください。機種によっては設定が難しい場合もあるようです。私のシャッターはタイプが3つあり、一つ一つどのタイプかを確認する必要がありましたが、説明書を見ていれば悩むことなく設定できました。
なかなかうまく設定できない…という場合、公式サイトから問い合わせをしてみてください。他の方のクチコミですが、かなり丁寧にサポートをしてもらえるようです。
設定が終わったら実際に動作させるために、本体を設置しましょう。
実際の商品は、スマホよりは多少大きいなというサイズで、窓枠などには起きやすいです。2cm程度の幅があれば基本的にはどこでも置けそうです。ただ、表面素材は通常のプラスチックのようなので、高い場所に置くと、地震などがあった場合には落下により破損のリスクがありそうです。電池交換の必要もあるので、貼って剥がせるテープなどで固定すると良さそうです。
本体の設置場所ですが、本体とシャッターとの通信距離は、公式サイトによれば「純正リモコンと同程度の距離」とのことですので、それほど遠い距離は届きません。私が設置している場所もシャッターのアンテナから5、6m程度の距離です。
当初は10m弱程度の距離の窓枠に置いていましたが、日によって開閉できないことがありました。おそらく、気候差などにより通信距離が変動して本体の無線通信がシャッターまで届かなかったようで、本体の設置場所を更にシャッターに近くすると、開閉できないということはなくなりました。
そんなに近い距離に本体を置けるような窓がない…という場合には、以下のような防水ケースに入れて、シャッターのすぐそばの壁に設置すると安定して通信できると思います。
公式サイトでも屋内用の商品を屋外にて使用する場合に推奨しているものなので、こちらを購入すれば間違いないと思います。
一方、本体とスマホとの通信距離は、スマホの能力により変動し、公式サイトによれば「見通しが良いところでandroidのスマホであれば20~30m程度、iPhoneであれば50~60m程度」とされています。
ただ、実際に使用した感想としては、そこまでの距離での通信はなかなか難しいという印象です。どうしても本体とスマホの間には窓や塀があるため、公式の距離の半分以下、通信距離は、androidスマホで10m程度、iPhoneでも20mいかない程度かなと感じました。
また、アプリでガレージを開けようとしても、アプリ起動直後だとスマホと本体との接続に多少時間がかかるようで、シャッターが開き始めるのに遅ければ開閉ボタンを押してから5秒程度待つ必要があります。なので、急いでいるときは、早く~と思ってしまいますね。
あと、本音を言えば、Wifiに対応してほしかった。結局ガレージまで近づかないと開閉できないため、ガレージの前でシャッターが開くのを待つのはリモコン時代となにも変わりません。
まとめると、この機種のデメリットとしては
- 本体の設定に純正リモコンが必ず一つは必要
- 設定作業が機種により異なり少し難しい場合もある
- 通信距離はそれほど伸びず、遠隔開閉はできない
- アプリ起動直後の開閉は5秒程度のタイムロスがある
が挙げられます。
とまあ、ここまで商品に対する不満点を並べてきましたが、それでもこの商品を買ってよかった…と思えるほど良い商品でした。
というのも、
- 家族全員がシャッターを開けられるようになった。
- リモコンを使用する頻度が大幅に減ったため、リモコンの破損リスクが減った。
- 兄夫婦などが家に遊びに来る際に、予めガレージを開けておかなくてもよくなった。
などの、メリットが非常に大きかったからです。
特に、家族全員がシャッターを開けられるようになったことと、リモコンの破損リスクが減ったのは非常にうれしいです。両親や子どもの分のリモコンも…となると10万円弱の出費が必要でしたので、それがたったの6分の1に抑えられたのは非常にうれしかったです。
また、電動シャッターは製造から年数が経つと補修部品の販売が終了します。つまり、リモコンの販売も終了してしまうんです。そうなると、中古のリモコンの価格が高騰することになります。私のシャッターも補修部品の販売は終了しており、リモコンを中古で買おうとすると2万円程度必要になっています。
とはいえ、スマホでシャッターを開閉できるのであればリモコン本体はもう必要ではないのでは?と思われるかもしれません。
しかし、今後この商品が壊れ再度買いなおした場合や新たにWiFi対応の製品に変えようとした場合に、それらの機器にシャッターの電波を登録するには純正リモコン本体が必要になります。
なので、リモコンは可能な限り使用せず、壊れないように保管しておくのがベストです。
リモコンを普段は保管し、スマホで開閉するようになっても、動作が一つ増える程度でそこまでストレスは感じなかったです。
まとめ:年数が経過している電動シャッターを使用しているのであれば、すぐに購入するべき
今現在使用している電動シャッターが比較的最近購入したもので、純正リモコンが購入できるのであれば、追加で純正リモコンを2個購入するのも手かなとは思います。
一方で、純正リモコンの販売が終了しているような電動シャッターを使用しているのであれば、すぐに購入するべきです。
仮に、純正リモコンが破損してしまい、手元に純正リモコンがないという状況になった場合、仮にこの商品を購入してもリモコンとして使用することができず、別途プレミア価格のついた中古リモコンを購入しなければなりません。そのリスクを負うぐらいなら、この商品を購入して普段の開閉はスマホで行い、純正リモコンはいざというときのために保管しておくのが良いと思います。
この商品を購入すると、子どもたちが自転車を出し入れする度にリモコンキーを渡したり、わざわざガレージのシャッターを開けるためにボタンを押しに行ったりする必要はなくなります。子どもたちに預けておいたリモコンキーをなくしたり壊されたりして、もう一度買わないといけないかもしれない…とびくびくすることもなくなります。夕方になり、防犯のためにガレージを閉めにいくこともなく、室内からガレージを閉めておくことができるようになります。皆がそれぞれ自分でガレージのシャッターを開閉できるため、毎日の忙しい朝の時間帯にたかだかガレージシャッターについて時間を取られることもなくなります。
このようなメリットを考えると、15000円程度の価格は高い…とはいえないです。
ちなみに、公式サイトと、Amazon、ヤフーショッピングにて商品が販売されています。
ただ、公式サイトは価格や少し安いものの、支払方法が代引きと銀行振込のみでハードルは高いです。そして、なぜかAmazonは他の販売サイトに比べて少し価格が高いので、防水ボックスを同時に購入するのならおすすめですが、そうでなければヤフーショッピングで購入するのがおすすめです。ヤフーショッピングであれば取得ポイントによっては公式サイトよりも安く購入できます。
ただし、注意点が一つ。この商品はガレージの種類やシャッターの数などにより、商品が異なるため、商品ページで必ず対応ガレージを確認するようにしてください。ガレージの種類は、ガレージの純正リモコンを確認することで把握できると思いますが、もしどの商品を買えばよいかわからない場合には、公式サイトから問い合わせをしてみてください。とても丁寧に教えていただけるようです。
純正リモコンが壊れるかハラハラしながら家族みんなで使いまわすなら、こちらの商品を購入して、家族全員で気軽に使っていきましょう。